ちょいワルの味方!Vゾーンをおしゃれに着こなそう

「ちょいワル」のVネック

「ちょいワル」のVネック

■「ちょいワル」を気取りたいからといって・・・

いくら「ちょいワル」を気取りたいからといって、プライベートでスーツやジャケットばかり着ていては、肩が凝るしもう少しラフでいたい、そう思うこともあるだろう。誤解を恐れずに言ってしまえば、「ちょいワル」でいたいなら、基本的にジャケットは必須、ということになる。なぜなら、「ちょいワル」がお手本とするイタリア男性を含めたヨーロッパの男性は、基本的な文化・習慣・マナーとしてジャケットを脱がないからだ。これは、夏でも同じである。そのかわりに、ジャケットの素材やジャケットの中に着るもので調節する。プライベートシーンでも、ドレッシーに装うときと、ラフに着崩すときで、とても上手に使い分けている。そして、暑い夏も寒い冬も、同じようにジャケットを着ているように見えるが、暖かい素材と涼しい素材、ジャケットの中に着る服を替えることで、季節に合わせた装いをしているのだ。

冬なら

■ジレ(ベスト)やニット、パーカーなど

冬なら、ジレ(ベスト)やニット、パーカーなどがアイテムとしてあがってくる。ジャケットの生地だと、フランネルやツイードがマストアイテムだろう。ウールを使用した暖かいフランネルやツイードのジャケットは、それだけでもオシャレ上級者に仕上がる。千鳥格子やヘリンボーンといった、ツイード独特の模様は日本でも広く知られており、男性だけではなく女性の冬ファッションにもオシャレアイテムとして登場するし、フランネル(ネル)はメリノとも呼ばれる生地で、チェックやストライプなどの柄がよく見られる。こうした冬素材のスーツとシャツの間に、ジレやセーターを挟むことにより、保温性を上げて、寒さに相対する。

ジレは、スーツ素材で前ボタンのタイプのものであれば、ジャケットの替わりとして春や秋にも着用できるし、かなり使いまわしの利くアイテムなので、持っていて損はない。ニットは、日本でもかなり浸透しているので省くが、ジャケットの中にカットソー素材のパーカーなどもカッコいい。冬のカジュアルダウンした服装としては、パーカーは最適だ。シャツを着用する場合に、カジュアルさを出すなら、ノーネクタイにするか、スカーフなどを合わせてもカッコいい。そして、冬は寒いので、当然重ね着をする。重ね着ができるということは、それだけ組み合わせ方が増え、おしゃれの幅も広がるので、「ちょいワル」の見せ所でもある。<

春から秋にかけては

■Vネックがもってこい

春や秋は、単独でというより春夏用、秋冬用として分類されることがほとんどなので、ジャケットの中は薄すぎない生地のシャツやカットソーなどをきて、プラス春なら夏素材のジャケット、秋なら冬素材のジャケットというのが定番となる。その他にも、厚手のカットソー生地のジャケットなども良いしカーディガンもアリだ。  夏のジャケット素材であれば、リネン(麻)が筆頭だろう。リネンは皺になりやすいが、その自然な皺がカジュアルさを演出してくれる。ギャバジン(バーバリーのトレンチによく使われている素材で基本は春)でなければ、コットンも当然アリだし、実はウールは通気性が良い素材でもあるので夏用のものがあるウールも良い。そして、中にはポロシャツやVネックカットソー、Tシャツなどを着用すれば、夏らしいカジュアルダウンしたスタイルとなる。ラフにシャツを着用するなら、こちらも夏らしい素材のものを選ぶと良い。

これで季節が一周したが、共通点があるのに気づいた人はいるだろうか。実は、ジャケットの中に着用する服はどれもVネックもしくはVを意識させる首周りになっている。一番外側となるジャケットがV字なので、中に着用する服もV字になると、統一感が出てすっきりとして見える。Vゾーンのコーディネートとして、広く開いたVネックは、胸元をシャープにセクシーに作ってくれる。もちろん、丸首やUネックを持ってくるのもコーディネートとしてアリなのだが、手っ取り早く「ちょいワル」になるには、Vネックがもってこいというわけだ。ただし、くれぐれもインナーが除くようなミスには用心を。