ちょいワルの味方!Vゾーンをおしゃれに着こなそう

最強のインナーを考える

最強のインナーを考える

■機能性インナーの雄、ユニクロ

男性のインナーは、それ程長い時間をかけずに様々な進化をとげてきた。形の変化は言うに及ばず、特筆すべきはその素材の変化だろう。四季のある日本にとって、それぞれの季節に合わせた、特に夏と冬に合わせた機能性インナーは、人々の「こんなインナーが欲しい」という願望に沿った商品である。思い当たるところで、一世を風靡した機能性インナーといえば、ユニクロの「ヒートテック」だろう。男性用と女性用の両方があり、さらりとした着心地と、薄手にもかかわらず驚くほどの暖かさで、今や一枚も持っていない人はいないのではないか、というほどに一般に浸透した。しかも、最初の発売以降、今でも毎年進化を続けていることは、驚く以外ない。

そのあまりの人気ぶりに、他の衣料品メーカー(ブランド)も、翌年から同じような効果のあるインナーを、続々と発売することとなり、今ではインナー以外の商品にも広がっている。そしてユニクロが、「ヒートテック」の次の手として発売したのが女性用の「サラファイン」と男性用の「シルキードライ」である。冬用インナーの代名詞である「ヒートテック」に対して、こちらは夏用のインナーで、現在ではこの2つのインナーを世界共通ブランドの「エアリズム」へと統一し、展開している。

様々な機能性インナー

■共通する機能

湿気の多い日本の夏において、汗対策は必要不可欠である。それを解決してくれるインナーとして、吸湿性や速乾性が高く、抗菌や防臭や消臭効果もあり、さらりとした着心地で、こちらも瞬く間に人々の心をつかんだ。これに対抗すべく、日本の衣料品メーカー(ブランド)が、同じような効果のあるインナーを次々と発表した。例えば、セブンプレミアムの「ボディークーラー」、イオンの「クーリッシュファクト(ピースフィット)」、セーレンの「デオエスト」、グンゼの「デオグリーン」など、挙げればきりがない。

どれも吸汗、吸湿、抗菌、防臭、速乾などの効果はうたわれているが、それぞれが特に売りにしている機能を前面に打ち出して、ユニクロに対抗するべく奮闘している。「ボディークーラー」は部屋干しの臭いの防臭を、「ピースフィット」はコットン100%の着心地を、「デオエスト」はとにかく様々な臭いの防臭や消臭を、「デオグリーン」は中高年をターゲットに絞り加齢臭防止を、といった具合である。ちなみに、こちらの夏用もインナーの枠を超えて、様々な衣料品が販売されている。

インナーにも、もっと意識を向けてみて

■DANDY DADDYのインナーもご検討を

これだけ男性のインナーが定着してきていても、男性の中には、インナーを着用しないという人、特に夏はTシャツ1枚という人は結構多い。また、スーツやジャケパンスタイルのときにシャツを着る場合、シャツの下には何も着用しないというのが本来のマナーらしい。しかし、実はインナーを着用するほうが、汗が吸いとってくれる上に衣類の中に熱がこもらず、快適だったりするのだ。また、せっかくおしゃれに「ちょいワル」スタイルを決めるなら、汗ジミや汗の臭いをつけてしまっては、台無しというものだ。

そこで、「ちょいワル」ファッションに最適なインナー、という視点で様々なインナーを比べてみたときに、ひとつ気づいた点がある。機能性については、とてもすばらしいインナーばかりなのだが、以外に襟まわりが浅いものが多いのだ。「ちょいワル」は胸元を広く開けた服を着用する機会が多い。そうしたときに、インナーのえりが浅いと、見えてしまうのだ。また、伸縮性の少ないインナーだと、身体にジャストフィットする服が多い「ちょいワル」のスタイルには、不向きといわざるをえない。「ちょいワル」最強のインナーは、吸汗性と速乾性に優れ、伸縮性があって、胸元を広く開けた服でも見えないくらい、深いえりのインナーということになる。では、色はどうだろう。見えないインナーなら、特に何色でも構わない、といいたいところだが、淡い色味のシャツを着ることを考えると、色移りしない白が最低でも2~3枚はあったほうが良いかもしれない。