ちょいワルの味方!Vゾーンをおしゃれに着こなそう

スーツとYシャツとネクタイでVゾーンをコーディネート

スーツとYシャツとネクタイでVゾーンをコーディネート

■スーツの色の種類

「ちょいワル」とはいっても、ビジネスシーンにおいては、必要以上の逸脱は許されない。となると「ちょいワル」のスーツの基本であるクラシコイタリアに合わせて、Yシャツとネクタイをコーディネートすることで、「ちょいワル」らしい雰囲気を出していくことができる。

もともと、スーツにはそれほど色の種類はない。ネイビー系、グレー系、ブラウン系、ブラック系の4種類である。このうち、ブラウン系は日本ではあまり人気がないようで、あまり見かけない。ブラック系は欧米ではフォーマルな色として、ビジネスシーンではほとんど使われていない。日本でも、ブラック系がビジネススーツとして登場したのは、最近のことである。

カラーコーディネート

■グラデーションをつけてシックにまとめる

相性の良い組み合わせの基本は、スーツ、Yシャツ、ネクタイの3種類のうち、2種類の色使いまでで抑えることと、着こなしの難しいチェックオンチェックといわれるチェック柄を重ねるコーディネートは避けることだろう。もちろん、自信のある人は、ぜひチェックオンチェックにチャレンジしてほしい。失敗するとかなりイタい感じになってしまうが、上手に着こなすことができれば、一気にオシャレ上級者の仲間入りである。 ネイビーはビジネスマンの基本カラーといわれ、サックスやホワイトなどのシャツを合わせるとさわやかな印象になる。ネクタイは同色系のストライプや指し色のイエロー、オレンジ、レッドなども良い組み合わせだが、ストライプ柄が重なる場合は、ピッチの幅を変えるなどして変化をもたせないと、野暮ったい印象になる。 グレーは、どの色とも相性がよく、主張が少ないのでYシャツやネクタイがよく映える。

同じような柄が重ならないように、またYシャツとネクタイの色の合わせ方を間違えなければ、どんな色や柄でも合い、それによって様々なテイストのVゾーンが作れるが、逆にあまり変化のない色でそろえてしまうと、地味でぼやけた印象になりやすい。 ブラウンは色のあわせが難しいので、同色系でグラデーションをつけてシックにまとめることが一番無難にまとまる。指し色をする場合は、黄色や赤がきれいに映える。 ブラックはシャープな印象が作れるが、ブラウンとはあまり相性がよくないことと、シルバー系のネクタイをあわせてしまうとフォーマルな印象になるので、注意が必要だ。ブラックは強い色なので、それに負けない指し色や柄のネクタイを合わせると、バランスがよくなる。ゴールドなども、存在感があるスタイリングになる。

定番の色使い

■「マローネ・エ・アズーロ」

最後に「ちょいワル」でぜひ注目したい色の合わせ方について紹介しよう。イタリアには「マローネ・エ・アズーロ」といわれる定番の色使いがある。直訳すると「栗色と空色」となるが、茶系と青系の色の組み合わせ全般を指したりもする。茶色と青色の組み合わせなんて、ありえない!と思ってしまいがちだが、色の濃淡を調節すれば、実はとてもおしゃれな組み合わせになる。

例えば、ネイビーのスーツにブラウン・ベージュ系のネクタイ、ブラウンのジャケットに淡いブルーのYシャツなどである。イタリアらしい色として、この組み合わせ以外にも、注目したい色はボルドー。ネイビーにもグレーにもブラウンにも、指し色としてのボルドーをネクタイなどに持ってくると、かなり華やかな色気のあるVゾーンがつくれる。茶色×青色の組み合わせもボルドーも敷居が高いという場合は、同系色で濃淡をつけた組み合わせに、ネクタイに少しアクセントをつけるという方法もある。例えば、ネイビーのスーツ×サックスのYシャツ×ブルー系+マスタードのストライプネクタイ、チャコールグレーのスーツ×薄グレーorホワイト系ュのYシャツ、モノトーンタータンチェックのネクタイなどである。スーツもネクタイも抑えた場合は、Yシャツにアクセントをもってくれば良い。どちらにしても、Vゾーンを魅せるには、バランスの良いコーディネートとちらりと光るアクセントを心がけるのが近道だ。